株主優待のクロス取引を失敗しない方法を実例と時系列で!手順や注意点を紹介!SBI篇

株主優待のクロス取引を失敗しない方法を実際の銘柄を実例に紹介したいと思います。

株主優待が魅力的で人気の日本マクドナルドを実例に紹介したいと思います。

SBI口座をお持ちで信用口座を開設済の方を対象として「株主優待のクロス取引を失敗しない方法」を紹介したいと思います。

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株主優待をクロス取引で取得するには?

まず最初に簡単な流れを説明します。

まず株主優待を取得するには、権利付き最終日の16時時点で現物株を保有している必要があります。

株主優待を取得する権利付き最終日は、各銘柄ごとに異なります。

実例として日本マクドナルドを例に紹介したいと思います。

例えば、日本マクドナルドの2022年6月の権利付き最終日は、6月28日なので株主優待を取得するには、2022年6月28日16時時点で現物株を100株以上保有しておく必要があります。

しかし「現物買いポジション」のみだと、値下がりすると損をするので、同じ株数だけ「売りポジション」を同時に建てておきます。

そうすることで、価格変動による損失を回避することができます。

買いポジションと売りポジションをそれぞれ同じ株数を建てて、権利付き最終日(2022年6月28日)の16時をまたぐことで株主優待を取得することができます。

そして2022年6月28日の16時以降に「現渡」の発注をします。ミスっていなければ翌朝に約定通知が来ます。

それぞれのポジションを同時に反対売買してもOKです。

たったこれだけですが、結構失敗してしまうこともあるので、実際に株主優待を取得して、失敗しないための注意点などを紹介したいと思います。

どのくらい価値があるのか、マクドナルドの株主優待の1番高いお得な使い方を紹介しています。

株主優待のクロス取引のリスクと注意点

失敗しないために株主優待のクロス取引のリスクと注意点を日本マクドナルドを例に紹介したいと思います。

株主優待を取得するクロス取引にもコストがかかります。

株主優待の価値よりもコストが上回ってしまうこともあるので注意が必要です。

  • 手数料
  • 金利
  • 貸株料
  • 逆日歩(制度信用の場合)

これらのコストが日数分掛かります。

一般信用売りではありませんが、制度信用売りの場合は、「逆日歩」のリスクが存在します。

※初心者の方は、しっかりと理解できるまでは、一般信用売りでクロス取引することをおススメします!

【制度信用売りのリスク】

今回例にしている日本マクドナルドの権利確定月は6月と12月です。

2022年6月末の逆日歩は1日分です。2022年12月の逆日歩は5日分となっています。

権利確定日の翌日が土日祝の場合は、翌営業日にしかポジションを解消できないので、日数分の逆日歩が発生します。

【権利確定日とは】
会社が定めた日です。日本マクドナルドの場合は6月末と12月末の最終営業日です。
2022年6月の場合は、6月30日(木)が権利付き最終日で、その2営業日前の6月28日(火)が権利付き最終日ということになります。
【逆日歩が複数日数掛かる例】

2022年7月を見てみると7月の最終営業日は7月29日(金)なので、権利確定日は7月29日(金)となります。

権利付き最終日は7月27日(水)です。(権利付き最終日は権利確定日の2営業日前です。)

7月の場合は、権利確定日7月29日の翌営業日は、8月1日となるため逆日歩は3日分掛かります。

株主優待のクロス取引は、逆日歩で失敗することが多いので注意してくださいね!

失敗しないクロス取引を実例で紹介(実践編)

実例のほうが分かりやすいと思いますので、マクドナルドの株主優待をクロス取引で実際に取得する方法を実際の手順で紹介したいと思います。

【優待内容と権利付き最終日の確認】

まずSBI証券にログインして「国内取引」>「株主優待検索」のページにアクセスします。

左の絞り込みから、優待権利確定付き「6月」でつなぎ売り「一般売り」「制度売り」を選択します。

マクドナルド優待取得実例

絞り込みができたら「(2702)日本マクドナルドホールディングス 」を探します。

見つかったら、「優待情報の詳細を見る」をクリックして「権利付き最終日」を確認します。

日本マクドナルドの株主優待をを取得するには、2022年6月28日に現物株を100株以上保有している必要があることが分かりました。

日本マクドナルドの場合は、株数によってもらえる株主優待の数量が変わります。

  • 100株以上:1冊
  • 300株以上:3冊
  • 500株以上:5冊

現時点の株価は、100株あたり50万円前後なので、クロスをすることを考えるとザックリと計算すると80万円位の現金は必要になります。(株価×2倍もあれば安心です。)

マクドナルド優待取得1

※この権利付き最終日に現物株を保有して16時を経過すると株主優待がもらえます。

注意:権利付き最終日の引け後(15時~16時)のPTSで売ると優待は取得できません。17時以降に売る必要があります。毎年失敗している人がいるので注意してください。

一般信用売り(15日)でクロス取引する方法

優待内容と権利付き最終日が分かったところで、一般信用売りでクロス取引する方法を紹介します。

一般信用売りは、株数が限られているので一般信用売りが出来るかを確認する必要があります。

SBI証券では、日本マクドナルドは一般信用売り対象銘柄です。(2022年3月時点)

【一般信用売りが出来るのか確認】

次に「売建受注枠確認はこちら」をクリックして一般信用の「売建受注枠」を確認します。

マクドナルド優待取得1-2

ここが「◎」か「▲」になっていれば「一般信用売り」ができます。

ここが「×」になっていると「一般信用売り」はできません。

この状況を見ながら、クロス取引をする日を決定します。

SBI証券の「一般信用売り」は15営業日前から建てることができます。

2022年6月の場合は、「売建受注枠」が「◎」か「▲」であれば、6月9日から「一般信用売り」することができます。

  • ※「一般信用売り」は、年率3.9%の貸株料がかかります。
  • 株価50万円とすると貸株料は1日約54円くらい発生する計算になります。
  • 6月9日に一般信用売りしたら100株あたり18日分の貸株料が発生(約972円)※間違ってたらすみません。

「売建受注枠」を睨みながら、なるべく後日にクロス取引してコスト(貸株料)を減らすという感じです。

ただし皆さん同じことを考えているので、争奪戦が激化しています。

この辺りの駆け引きは、自己判断でお願いします!

×」の場合は、以下のいずれかの選択となります。

  • 現物のみの裸で突撃する。(株価が下がると損)
  • あきらめる。
  • 制度信用でクロスする。(逆日歩リスクあり)
  • ヤフオクで買う。

クロス取引発注方法(両建て)

今回は例ということで、6月9日に実際にクロス取引をするということで進めていきたいと思います。

※実際クロス取引をする場合日にちはご自身で判断してください。

100万円未満(100株:1冊の場合)の手順

2022年の6月9日の寄り付き前までに、日本マクドナルドの「現物株の成り行き買い注文100株」と「一般信用の成り行き売り100株」を「執行条件を寄成」で発注しておきます。

【買い方の手順】

  • 2022年の6月9日の寄り付き前までに
  • 現物株の成り行き買い注文100株を発注
  • 一般信用の成り行き売り100株を発注
  • 執行条件:寄成

SBIの「アクティブプラン」なら現物100万円までと一般信用100万円は手数料無料です。

約定したら2022年6月28日の16時になるのを待ちます。

100万円以上(300株以上:3冊と500株以上:5冊の場合)の手順

300株以上の場合は、現物で100万円を超えると手数料が掛かるので、「1日信用買い」を使って手数料を0円にしてクロス取引したいと思います。

(300株の場合と500株の場合の手順は同じです。)

ここでは、500株を例にしてクロス取引の方法を紹介したいと思います。

【買い方の手順】

2022年の6月9日の寄り付き前までに、日本マクドナルドの「1日信用の成り行き買い注文500株」と「一般信用の成り行き売り500株」を「執行条件を寄成」で発注しておきます。

  • 2022年の6月9日の寄り付き前までに
  • 1日信用の成り行き買い注文500株を発注
  • 一般信用の成り行き売り500株を発注
  • 執行条件:寄成
  • 約定後は、大引けまでに1日信用買いのポジションを「現引き」します。

約定したら1日信用の500株を「現引き」して現物株500株に変えておく必要があります。

この手順を忘れてしまうと、翌日に強制決済されてしまうのでご注意ください!

500株を現引きしたら、現物買い500株と一般信用売り500株のまま6月28日16時を過ぎるのを待ちます。

【権利確定後の売り方の手順】

6月28日の16時を過ぎたら、「現物500株を成り行き売り注文」と「一般信用返済成り行き買い注文」を執行条件「寄成」で発注します。

  • 2022年の6月28日の16時を過ぎたら寄り前に
  • 現物株の成り行き売り注文500株を発注
  • 一般信用の成り行き返済買い注文を500株を発注
  • 執行条件:寄成

6月29日に約定したら、9月末ごろに届く優待を待ちましょう!

制度信用でクロス取引する方法

制度信用でクロス取引するは、基本的に手順は、「一般信用売り」でクロス取引する方法と同じです。

「一般信用売り」を「制度信用売り」に変更して発注します。

手順は、こちらを参照してください。

制度信用売りの信用取引貸株料率は、年率1.1%と一般信用売りに比べると低くなっています。

ただ制度信用でクロス取引する場合は、「逆日歩のリスク」が存在します。

制度信用でクロス取引するリスク

株主優待の価値が3,000円で株価5,000円(50万円)なのに、逆日歩が10,000円掛かってしまったということも度々起こっています。

日本マクドナルドの場合は、ここまで高額になる可能性は低いです。

しかし初心者の方は、よく理解した上で制度信用のクロス取引を行うことをおススメします。

例えば権利付き最終日の株価を5,000円とすると、最高逆日歩額は、100株あたり4,000円となります。

もし「注意喚起」が出ていれば、倍の8,000円、最高料率10倍が適用されると10,000円の逆日歩が掛かります。

さらに、逆日歩日数分加算されます。

2022年12月で見てみると、逆日歩は5日分掛かります。

株価5,000円で最高料率が適用となると50,000円の逆日歩が発生することになります。

私は、最高逆日歩計算ツールを使って逆日歩を計算しています。

株主優待のクロス取引を失敗しない方法を実例と時系列で!手順や注意点を紹介!SBI篇まとめ

いかがだったでしょうか?

株主優待のクロス取引を失敗しないために、日本マクドナルドの優待のクロス取引を実例として紹介してきました。

初心者の方は、最初はコストはかかりますが、失敗しにくい「一般信用売り」を使って早めにクロス取引をして、その後も観察しながらブラッシュアップ(コスト削減)していくといいと思います。



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